令和3年5月に行った、小学生・中学生「全国学力調査」の結果が公表されました
「うちの県はどうなのか?」は気になります
各県の教育委員会のHPなどでも正解率などの結果が公表されているのでご覧下さい
ところで毎年、上位にあがる県はある程度決まって同じところです
上位にあがる理由は何?なのか
真似するところがあれば、取り入れたいと思い調べました
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「全国学力・学習状況調査」とは
「全国学力・学習状況調査」とは全国的に子供たちの学力状況を把握する為、文部科学省が毎年行っているもの
対象者は小学校6年生及び中学校3年生の全児童生徒です
今回2021年は小学生、中学生ともに2教科でした
- 中学3年生は国語・数学の2教科
- 小学6年生は国語・算数の2教科
※中学3年生は3年に1度のサイクルで理科と英語もプラスして実施しています
学力を問う問題だけでなく、児童・生徒の学習・生活環境のアンケート調査も同時に行っています
この記事では小学生に的を絞って考察しています
小学6年生都道府県別順位
文部科学省は、令和3年5月27日に実施した令和3年度全国学力・学習状況調査の結果について8月31日に公表しました
ちなみに前年度は、コロナのため「全国学力・学習状況調査」は実施されなかったので2年ぶりの発表となります
小学生結果発表
国語
順位 | 都道府県名 | 平均正答率 |
1位 | 石川県・秋田県 | 71% |
3位 | 福井県・青森県 | 69% |
5位 | 東京都・京都府 | 68% |
算数
順位 | 都道府県名 | 平均正答率 |
1位 | 石川県・東京都 | 74% |
3位 | 福井県・富山県・京都府 | 73% |
6位 | 秋田県・愛媛県 | 72% |
ちなみに中学校の国語の正解率は石川県が69%、数学も石川県が63%ともっとも高かった
小学校、中学校と1位だった石川県は一体どんな取り組みをされているのでしょうか?
(参考)2019年度の小学6年生都道府県別順位
ちなみに前回の上位の県はどこだったのでしょう?
以下の表は、小学生のみの2019年度全国学力テストの都道府県別正答率ランキングです
1位 石川県・秋田県
3位 福井県・・・という結果でした
2019年度全国学力テスト(小学生)正答率ランキング
順位 | 都道府県名 |
1 | 秋田県 ・石川県 |
3 | 福井県 |
4 | 富山県・青森県 |
6 | 沖縄県 |
7 | 東京都・愛媛県 ・山口県 |
10 | 大分県・京都府・広島県・ 新潟県 |
14 | 香川県・岩手県 |
16 | 茨城県・福岡県・高知県 |
19 | 静岡県・三重県・山形県 ・鹿児島県 |
23 | 群馬県・埼玉県・長野県 ・長崎県 ・和歌山県・佐賀県 |
29 | 兵庫県・鳥取県・岡山県・栃木県・千葉県・福島県 |
35 | 岐阜県・神奈川県・山梨県・徳島県・宮崎県 |
40 | 宮城県・北海道 ・島根県・熊本県 |
44 | 奈良県・大阪府 |
46 | 滋賀県 |
47 | 愛知県 |
順位を前回と比較
前回の結果と今回の結果を照らし合わせて分かることは・・・
石川県は毎年、上位に上がっています
福井県もついで上位をキープ
今回躍進したのは東京と京都でともに順位を上げています
東京は7位から、京都は10位から這い上がってきています
石川県はなぜ学力が高い?
石川県に注目すると、今回、小学生、中学生、ともに国語と算数の全てで1位です
一体、石川県ではどのような勉強体制をとっておられるのでしょう?
他と違った特徴があるのでしょうか?
石川県の教育委員会によると19年度をさらに上回る今回の結果について2つの理由を指摘しています
- 02年度から継続している県独自の基礎学力調査
- 金大と連携した課題分析・授業改善
石川県独自の基礎学力調査
石川県は、基礎学力調査というものを毎年、全国学力テストが実施される頃に行っています
教科は全国学力テストの教科以外のものになっていて今回は5/26日に実施されていました
- 小4は国語と算数
- 小6は社会と理科
- 中3は社会、理科、英語
県教委は8月までに試験の結果をまとめ、冊子にして各市町教委や学校に配布する
子供の学習状況を把握し、指導の改善に役立てる目的で2002年度から実施されているそうです
良い点
- 小4で国語と算数の「基礎学力調査」があること
- 学力調査結果をまとめて各市町教委や学校に配っていること
小4で国語と算数の「基礎学力調査」がある
全国学力テストと方式が似ている「基礎学力調査」があるので4年生から、2年後の全国学力テストに関心が向く
子供なりに国語と算数を頑張っておこうと意欲を持つ
「基礎学力調査」結果をまとめて冊子を作り各市町教委や学校に配布している
冊子を見ると小4時点での、国語と算数の子供の弱点が解る
子供が理解できていない所がわかれば、授業で補える
小4時点で解らない所を解るようにしておくと5年、6年の授業の理解もスムーズにすすみます
- 子供に意欲を持たせる
- 解らない箇所を無くしておく
この2点は石川県の良い点です
我が家に良い点を取り入れる
この方式を家庭にシフトさせると・・・
小4までに習ったことは今後の基礎、土台になるので解らないままにしておかないこと
春休み、夏休み、冬休みなどには総復習にも挑戦しておくこと
これで苦手を発見して、解らないを無くしておくのはいい方法です
例えばZ会では夏休みに1年間の復習問題にトライする「ほねぶとワーク」がついていました
解らない所がチェック出来て、そこを重点的に取り組めるので便利でした
「ほねぶとワーク」については下記の記事をご参考に↓
また、市販されているもので『Z会 小学生わくわくワーク 総復習編』というものもあります
『Z会小学生わくわくワーク 総復習編』では、全教科1年間の学習内容を収録
この1冊で、進級前にヌケモレなく総復習することができます
これには無料の授業動画が付いています
書籍での学習とあわせてZ会の授業動画を見て理解を深められます
ご覧になりたい回の矢印をクリックして動画を再生してください
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上記サイトの動画と合わせてご活用ください
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金大と連携した課題分析・授業改善
石川県では子どもたちの学力を上げるため、教員と金沢大学の研究者でテストの結果を分析する取り組みが行われてきました
そして「いしかわ学びの指針12か条」というものがあります
「いしかわ学びの指針12か条」ってどんなものなのでしょうか?
- 活用力を高める授業
- 基礎を徹底して教える
- 指導改善を進める
県の教育機関が一丸となって授業づくりを行ったことが、子どもたちの学力向上に反映、全国1位という結果につながったようです
ただ石川県の場合も家庭学習を行っているかという質問に対して「よく行っている」と回答する子供の割合が多い事実があります
家庭学習も学力向上には欠かせない取り組みのひとつに加えられています
また石川県は「規則正しい生活習慣」を掲げて実行しています
石川県の場合、教育委員会や金沢大学の研究機関、現場の教員が一丸となって取り組んだ功績が大きく、成果が出たということです
石川テレビニュースより抜粋
金沢市内の児童クラブを訪ねてみると…。
子供たちが検温と消毒を済ませて向かったのは、机の前。この日は夏休み終了まであと2日。
宿題は既に終わっているにも関わらず、もくもくと机に向かい、勉強に励んでいました。
子供
「(夏休みの)宿題じゃないけど宿題が終わってしまったので買ったんです。1年の漢字がササって書けるようになるし読み方だって間違えずに済むから」
「学校に行く前に勉強した方が学校へ行ったときにすぐ手を挙げられるから」
金沢大学と連携して前回の学力テストの結果を分析し、授業改善を進めている成果がよくわかる1シーンですね
自ら学ぼうとする意欲があります
その他の上位に上がった県の特徴
何かしら対策をたてているのよね
秋田県
新型コロナウイルスの学習への影響を児童生徒に尋ねたアンケートでは、一斉休校で「勉強に不安を感じた」と回答した子どもは6割以上
しかし計画的に学習に取り組み、規則正しい生活を送っていることも浮かび上がった
秋田県は「家庭学習ノート」を考案して実際、学校で使われています
自主学習をしたことをびっしり2ページ以上記録して提出することが毎日義務付けられています
「カラフルなペンで文字を装飾して、イラストまでつけてノートを完成させる」タイプの「ノートまとめ」みたいです
これは書籍になって売りだされてもいます
福井県
全国トップクラスを維持したことについて県教委は「コロナ禍でも子どもたちが学校生活を充実させ、授業や家庭学習に主体的、意欲的に取り組んでいる成果」と分析
福井県は「問題を解く」タイプの宿題が多いそうです
「福井の宿題は日本一多い」とのこと
京都府教育委員会においては、独自に京都府学力診断テストを平成3年以降実施しています
全国学力・学習状況調査が小6・中3で実施されていることも踏まえ、平成25年以降は小4・中1・中2で実施
またその結果を分析して指導方法の改善に取り組んでいます
全国学調と組み合わせ、小4・小6・中1・中2・中3と、義務教育9年間において5回もの学力・学習状況の調査を実施する機会を設けている
問題の作成においても、全国学調の出題傾向を強く意識しながら実施しているものです
全国学力テストで上位に上る県は、教育委員会がいろいろ工夫をしている・・・という事ですね
まとめ
子供の学力を上げるために良いと思ったのはやはり石川県のやり方です
4年生から国語や算数に関心を持つように県で独自の基礎学力調査を実施している
結果を分析して弱点を学校に冊子でお知らせしている
- 子供の自主性を重んじている
- 解らないをなくす努力をしている
子供に無理やり押し付けるやり方ではない点で良い方法だと感じます
自宅でも参考にできる勉強方法です
全国学力テストでの弱点
全国学力テストでの子供の弱点が指摘されています
今年度のテストを分析した文部科学省と国立教育政策研究所がまとめた報告書では、以下のような指摘がありました
yahooニュース(産經新聞)より小学生の部のみを抜粋すると
今後の課題(国語)
「目的に応じて、文章と図表とを結び付け、必要な情報を見付けて読むこと」(小6国語)
つまり、与えられた情報を読み取った上での思考や表現などに関して、改善の余地があるということ
今後の課題(算数)
「速さを求める除法の式と商の意味を理解すること」(小6算数)
上記は小学6年生の正解率が低かったので、今後の課題に挙げられています
家庭学習教材
石川県の例を見て感じることは
- 子供が自分から学ぼうとする気持ち
- 解らない箇所は解るようにしておくこと
その手段として家庭学習教材を取り入れることは有意義です
- 塾に通う時間が節約できる
- 塾に通うより価格が安い
- 予習と復習が容易にできる
- 解らない所を発見し、解るに変えられる
コロナが流行している今日、自宅でできる家庭学習教材はおすすめです
子供のタイプによって合う教材は違うもの
子供が自主的にやれる教材を選んでおくことが大事です
子供に合う教材は何?
もし、子供に学校の宿題以外に家庭学習をやる気があるなら・・・
やるに越したことはありません
その場合、どの教材を選ぶか?は迷います
子供がやりたいと思うものが、その子に合う教材です
まずは無料でお試し教材を取り寄せて、子供に見せて話し合うことが大事です
どこの教材を無料お試し請求しても、郵便でポストに届き、勧誘は無いので気楽にお試しできます
(DMが郵送されたりはします)
各種小学生用教材の特徴
教材によりそれぞれ特色があります
まずは紙ベースのものとデジタルのものに大きく分かれています
両方に捨てがたい良い点があるので迷いどころです
親子で話し合って、その子にあったものを選びましょう
紙ベース
ポピーが向く子
学校の教科書に沿って基礎を定着させたい子におすすめです
レベルは普通で復習を中心に学ぶのに役立ちます
学校と同じようなテストも付いてくるのでテストの事前準備にも最適
学校の成績アップに速攻つながります
価格は一番安いですし提出課題も無いので、勉強に積極的でない子でも楽に継続できる内容です
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Z会が向く子
基礎はもちろん、応用問題にも挑戦したい子におすすめです
Z会はオリジナル問題が中心で教科書にとらわれず、幅広い問題に対応できる子を目指しています
担任が添削して返してくれる提出課題があり、勉強に意欲があり積極的に取り組みたい子には最適な内容です
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Z会小学生向けコース。学年別「おためし教材」さしあげます!
タブレット
どちらにしても、無料お試しを見てみてから考えると選択ミスがないです
子供に一番合う教材を選ぶと、長く続けられ効果が上がる教材達です
ぜひお試し下さい
カテゴリ:親御さん向けの記事